丸幸弘+尾原和啓「ディープテック」を読んだ。

先日の永田社長の講演で紹介された、丸幸弘+尾原和啓「ディープテック」を読みました。

永田社長の講演のテーマであった「リアルテック」はIT等バーチャルテックの対義語として、ロボティクス、バイオテクノロジー等、非IT系のテクノロジーを指していると理解しましたが、本書でいう「ディープテック」はもう少し定義が広くて、ITを含む、「ディープイシューを解決するテクノロジー」と理解しました。

じゃあディープイシューって何よ、ってなりますが、結局のところディープテックは、地球規模の課題に情熱を持って取り組み、解決のあり方を変えるもの、というところでしょうか。ここでも「情熱」が出てきました。やっぱり情熱大事、熱い思い大事。社会を変えるには情熱が必要!

あえてもひとつ定義を加えると、実装に根本的な研究開発を要するもの、ですね。やっぱここは、情熱だけでもダメで、じっくりコツコツ研究開発に取り組むことも重要、というメッセージと受け取りました。

そして何より、ディープテックをディープテックたらしめるためには、ディープイシューつまり根深い課題に気付かないといけない。ここが難しいですな。日本は中途半端に豊かですから、私のように日々薄っぺらい人生を送ってると地球規模の社会課題なんて気付きようがありません。本書には、東南アジアは課題の宝庫、という示唆もありますが、さすがに私いまから東南アジアには行けないなムムム。。。

課題でいうと、ビジネスピッチみたいな短いプレゼンで聴衆の心を動かすには、課題をいかに自分ごととして語れるか?いかに情熱的に語れるか?にかかっていると思います。つまり、起業家にとっては、情熱を傾けられる課題をいかにして見つけるか?というところがポイントで、これはもう日々アンテナをビンビンに張り続けるしかないのかもしれません。起業家にとって重要な資質ってそういうことかも。