IPAS meetup プログラム

2020年2月26日、特許庁のIPASナレッジシェアプログラム『Meetupプログラム』に知財メンターとして参加してきました(どうでもいいですけどこのイベント名は「プログラム」がダブってて語呂があまり良くないですね)。

IPASの本流は、選ばれし支援対象企業に対し選ばれしメンター陣が一定期間(1年?)メンタリングをするものだと理解しております(すいませんIPAS本流には関わっていないので認識が間違ってるかもしれません)が、今回のイベントは1回こっきりの単発イベント。支援対象企業をどうやって集めたのかは分かりませんが、メンター陣は公募です。すいませんメンターの中にはきっと運営側から指名を受けた方もいらっしゃったと思いますが少なくとも私は自分から手を挙げて応募しました。IPASのイベントに参加するのは、わたしはじめてなの・・・、です。

さてさて当日会場(東京国際フォーラム!の会議室)に行ってみると、予想してたよりコンパクトな感じでした。支援対象企業は5社。支援対象企業1社あたり、知財メンターが2名、ビジネスメンターが1名の3名が事前に割り振られていて、この3名1チームでメンタリングを行います。これに司会というかファシリテーターの方がいて、特許庁の方がオブザーバー的に参加されたので、結局1社あたり5〜6名で相談に乗るみたいな、結構な大所帯体制でした。

これ特許庁の取り組みなので、ややもすると知財トピックだけに偏ってしまいそうですが、メンタリングのトピックも知財面とビジネス面(資金調達やマーケティングに分けられていて、専門家も知財メンターだけじゃなくてビジネスメンターがついているところが素晴らしいと思いました。やるな特許庁!

ワタクシ、スタートアップ周りでは創業前の起業家さんとかシード期の企業さんとお話する機会が相対的に多いように思うところ、今回の支援対象企業さんはそれと比較すると資金調達的には少し進んでおられました。メンタリングの内容自体は当然ここでは書きませんが、社長さんのお話を聞いていると、それでも知財のお悩みって(ステージによらず)共通する部分が多いなと思いました。

あと、知財の話をするにしても結局、テクノロジーの話だけすればきっと特許ネタはあちこちにあるんでしょうけど、スタートアップがそんなあれもこれも特許を出すわけにはいきません。出願するにしてもまずはビジネス上重要なポイントに絞らないといけないわけで、そうすると誰に対してどういう価値を提供してどこでマネタイズするのかっていうビジネスの全貌が分からないとアドバイスしにくい面もあります。専門家の立場からすればスタートアップからしっかりとこういう情報を引き出さないといけないなと改めて思いましたし、スタートアップの皆さんの立場でも、相手が投資家であれ知財専門家であれ、ご自身のビジネスの全貌を的確に伝えるというのが、良い結果を引き出すためには重要なのではないかと、改めて思いました。

いずれにせよ特許庁のこの、知財の枠だけに収まらない活動は素晴らしいと思いますのでますます頑張っていただきたいと思います。ワタクシもまた機会があったら参加したいと思います。