ずっと「社長が訊く」が好きだった。

ほぼ日刊イトイ新聞「岩田さん 岩田聡はこんなことを話していた。」を読んだ。

私、任天堂・岩田社長の「社長が訊く」が大好きでした。最初に読んだのは、よく覚えてないけど3DSが発売される前くらいのタイミングですかね。発売前の3DSについて宮本さんと対談してるやつとか、一生懸命読んだ気がします。最初は「(任天堂みたいな大会社で)社長がこれやんの?広報の仕事じゃないのこれ?」くらいのことは思ったと思います。

でもなんか岩田さんの語り口は愛にあふれていて、その愛も、ゲーム愛だったり、任天堂愛だったり、社員愛だったり、なんかもはや万物に及んでるんですけど、もうウェブページの字を読んでいるだけで愛がビシビシとスクリーンから伝わってくるわけです。特に印象に残っているのが「ファイアーエムブレムif」、「カルチョビット」、それから「Super Mario Brothers Wii」のプロペラマリオの話です。

まあファイアーエムブレムは元々、ファミコン版の「暗黒竜と光の剣」の時から好きだったという流れがあるのですが、カルチョビットはオリジナル版をぜんぜん知らなくて、でも「社長が訊く」を読んだら、そこで明らかにされたこのゲームの開発に至るストーリーが魅力的でめっちゃプレイしてみたくなって、買いました3DS版のカルチョビット。これ2012年発売なんですけどグラフィックがショボくて8ビットのファミコンみたいなんですよ。でもなんか中毒性があって、私の3DSはそれからカルチョビット専用マシンみたいになりました。

プロペラマリオのやつは、宮本さんの「『アイデア』とは二つの問題を同時に解決するもの。あちらを立てればこちらが立たず、というのはアイデアではない」という趣旨の発言を紹介してたところが職業柄スゲー腑に落ちまして、いつか仕事で使おうかと思ってるんですけど、いま読み直したらプロペラマリオのページにそんなこと書いてないですね。別のページだったかな。

いずれにしても岩田さんの、他人を常にリスペクトする物言いは素晴らしな、とずっと思っていて、今回この本を読んだら岩田さんの目指していたのが「みんなをハッピーにすること」だと書いてあったのには「確かにねぇ」とすごい納得しました。

残念ながら岩田さんはSwitchの発売を待たずして亡くなったわけですけど、Switchは、みまもりSwitchとか、おすそ分けプレイとか、岩田さんの目指していたところというか、まあ元々任天堂が目指していたところなんでしょうけど、ちゃんと体現してるよなと思いました(すいません偉そうで)。

私も、周りの人たちをハッピーにできるように頑張っていきたいと思います!

あ、あともう一つ、Nintendo Directの「直接!」っていうのも大好きでした。