出遅れ感がありつつも「IPランドスケープ経営戦略」を読んだ。
少々出遅れ感がありますが、渋谷高弘「IPランドスケープ経営戦略」を読みました。
えーっと日経新聞にIPランドスケープの記事が出たのはいつでしたかね。2017年7月?結構前ですね。記事が出たときは知財界隈から経営者層までバズった感があります。あの記事を見た大企業の経営者が「うちもこれをやるぞ」みたいなこと言い出したという話はチョロチョロ聞きました。経営層に対して知財のプレゼンスをドーンと高めたという意味ですごい記事だったんじゃないでしょうか。
本の内容的には、「経営と知財との距離」というあたり、よう書いたなと思いました。「特許係は工場の隅」とか「知財は閑職」とか、なんか下手すると石投げられそうなことをズバっと言っております。このあたりに関しては私も色々言いたいことはあるのですが、気が弱いのでとてもそんなことをズバズバ言うことはできません。
それからこの本は後半が事例になってまして、まあアップルとかダイソンとかは当たり障り無くてよいのですが日本企業もばっちり実名で例が掲載されてまして(もちろん成功例としての紹介ではありますが)、やはり実例は強いなと、これに尽きます。
あとパテントマップもそうなんですけど、こういう解析系の話は、やっぱ自分で一度はやってみないと身につかないので、こんどなんか自分でやってみようかなと、そう思いました。