本日の発明抽出会
今日は、お社さん(仮)と発明抽出会。お社さんは創業からボチボチ年月の経っているベンチャーで、以前にも発明抽出会をやったことがあります。が、エンジニアの方が結構入れ替わったりしたこともあり、今回は仕切り直し的な意味合いも込めつつのプロジェクトです。なかなか皆さん集まる時間を作るのが難しいようで、やっとこ1時間半ほどの時間を作っていただきました。お社さんからエンジニア5名(と管理の方1名)、ウチからは私ともう1名の参加です。
今回は、事前にCTOさんに行ったヒアリングと出願済の特許とを元に、ウチの方で洗い出した検討テーマと、お社さん内部でエンジニアの方で議論して洗い出していただいた検討テーマとをガッチャンコして検討しましょう、という段取りでした。ウチからは検討テーマ候補を15ほど提示しました。エンジニアの方が特許にあまりなじみがないこともあり、お社さんから上がってきたテーマは実際に実装を検討している技術が1件。それでも1時間半でこれ全部を議論するのはさすがに無理なので、今日はウチから提案した検討テーマの半分と、お社さんから上がったテーマについて議論しました。
今日は会議のお尻がかなりタイトに締まっておりました(えー、「終了時間が決まっている」と言いたいのですがこの表現合ってますか。ニホンゴムズカシイ)ので、一つ一つのテーマは軽くさらう程度にしておき、なるべく多くのテーマについてなるべく多くのエンジニアの意見を聞くように意識をしました。エンジニアの皆さんの意見をゴリゴリとホワイトボードに書きながら議論を進めます。お社さんの会議室は片方の壁面がほぼ全部ホワイトボードになっていて、書いても書いてもスペースが無くならないのでかなりやりやすいです。途中、テーマの議論から派生して今回テーマに上がっていなかった製品の話題になり、それの知財の検討が必要だね、ということになりました。そんなこんなで宴たけなわではありましたが、終了時間になったところでホワイトボードの写真をパチリと撮って打ち合わせは終了。
事務所に帰ってから、記憶のフレッシュなうちに今日出たアイデアを、2人で確認しながら整理しました。このとき少し、私のアイデアを混ぜておきます。入れすぎると「何じゃこりゃあああ」となるのであくまで少しです。実装される可能性があるかどうかわかりませんが、次回以降の打ち合わせとかでエンジニアの方の(私のようにテキトーでない)ちゃんとしたアイデアの呼び水になったりするので、こういう「特許ネタとしてはアリ」な事項を散りばめておきます。今日は、全部で8件のアイデアをまとめました。
あとはこれを書類としてきれいにまとめて、一部既に指示をもらったテーマについては先行特許調査をします。今回はこの辺はもう一人にお任せ。この資料を基に次回、深掘り・膨らましのアイデア出しミーティングをします。特許イケイケの大企業だったら、調査して新規性がありそうだったら全部出願したりしますけど、ベンチャーだとさすがにそういうわけにはいかないので、重要そうなものを選んで、たぶん実際に特許出願するのは2件くらいでしょう。
で、もちろん、発明を特許明細書に落とし込むところも重要なんですが、自分的に一番アツイのはこの発明抽出(世の中的には「発明発掘」の方が通りがいいかも?)の部分です。今日は楽しくお仕事させてもらいました。謝謝。